6/7 20:40 UP!
来てくれた方々のことを思い出す夜
仕事を終えた夜、たまに、来てくださった方々を順に思い出す時間があります。
ふっと浮かんできた方から、その方の姿勢、その夜の声、別れ際に言ってくださった一言、そういう断片を、記憶が順番に追いかけていきます。
思い出している私は、その方々に何かを返したいわけではありません。返すべきものは、もう、その夜のあいだに、こちらから渡しています。今こちらにできるのは、その方々の今日の夜が、無事に休めているように、と、ただ静かに願っておくこと。それだけです。
街の中で、それぞれが、それぞれの場所で、それぞれの夜を過ごしている。私は、その夜の一つひとつに、入ることはできません。けれど、こちらの部屋に来てくださった時間を、こちらの側で記憶しておくことは、できます。
来てくださった方の名前は、こちらでは口にしません。けれど、姿勢と声と、その夜の空気は、ずっと覚えています。覚えているということを、伝える必要もない。伝えてしまうと、関係が「気をつかうもの」に変わってしまう。覚えていることは、こちらの中で、静かに置いておきます。
50本ちかく書いてきて、いま、いちばんの財産は、こうして思い出せる方々が、たくさんいるということです。
たけと
ふっと浮かんできた方から、その方の姿勢、その夜の声、別れ際に言ってくださった一言、そういう断片を、記憶が順番に追いかけていきます。
思い出している私は、その方々に何かを返したいわけではありません。返すべきものは、もう、その夜のあいだに、こちらから渡しています。今こちらにできるのは、その方々の今日の夜が、無事に休めているように、と、ただ静かに願っておくこと。それだけです。
街の中で、それぞれが、それぞれの場所で、それぞれの夜を過ごしている。私は、その夜の一つひとつに、入ることはできません。けれど、こちらの部屋に来てくださった時間を、こちらの側で記憶しておくことは、できます。
来てくださった方の名前は、こちらでは口にしません。けれど、姿勢と声と、その夜の空気は、ずっと覚えています。覚えているということを、伝える必要もない。伝えてしまうと、関係が「気をつかうもの」に変わってしまう。覚えていることは、こちらの中で、静かに置いておきます。
50本ちかく書いてきて、いま、いちばんの財産は、こうして思い出せる方々が、たくさんいるということです。
たけと




