「あなたのそういう日記って、人気なんですか？」

お会いしたこともない方から、
そんなDMをいただくことがあります。

たしかに僕の日記は、
ファンタジーよりも、
言葉や感情に寄り添う内容のほうが
目立つかもしれません。

でも、今あなたが頼っているのは、
SNSで話題の誰かではなく、
この日記を書いている僕です。

月に2桁なのか、3桁なのか、
どれだけお金をかけても
埋まらなかった気持ちを、
誰かの代わりに僕が
静かに受け止めている。
それなのに、「人気があるかどうか」で
価値を測られるのは、
少し考え込んでしまいます。

フォロワー数やインプレッション、
売上でもなく、
「あなたのしんどさに
真正面から向き合ってくれる人」を
本当は探していたんじゃないでしょうか。

それを“話題性”や“お金になるかどうか”で
判断されてしまうと、
これまで無償で差し出してきた
優しさの居場所が、わからなくなります。

僕にとって日記とは、
誰かの感情を煽るためでも、
ブランディングの“仕掛け”でもなくて、

ただ、「一人じゃなかった」と
思ってもらえるように書いているだけ。

そういった背景を無視して、
「それってウケるんですか？」
と問われると、少し笑ってしまうし、
考え込んでしまいます。

時々、仕事柄、
感情をぶつけられることもあります。
その分、労いとか感謝の言葉が
1つでもあったら、励みになるんだけどね。

ふと思うんです。
人々が本当に求めているのは、
なんだろう？って。

いつからこんな価値観が
広がっていったんだろう。
誰かを責めるよりも、
そうした空気や流れそのものを
少し俯瞰して見ていたくなる
自分がいます。

人気がなくても、
必要としてくれる人がいるなら、
僕は書き続けたい。

ファンをべらぼうに増やすためじゃなく、
たった一人の「救いの瞬間」のために。

それが、誰かの心に小さく残ってくれたら、
それだけで、僕にとっては十分だし、
だからこそ、これからも
１つ一つ丁寧に接していきます。

＊ 広臣 - HIROOMI - ＊