11/12 12:02 UP! 止まった鉄道の中で、動き出したもの。 TAKETO(タケト)(25)

こんばんは、今日も寒くなってきましたね。また私の話を少しだけさせてください。
大学生の夏、私は2ヶ月かけてアフリカ大陸を縦断していました。
世界を自分の目で見てみたい──そんな想いで旅に出たんです。
その途中、タンザニアのダルエスサラームという街から
ザンビアのカピルモシという町まで、
約1,700kmを走る「タンザン鉄道」に乗ることにしました。
距離でいえば、ちょうど北海道から沖縄くらい。
「せっかくなら鉄道で行こう」と思い立ち、
駅に電話をかけると「来週まで満席」との返事。
でも諦めきれずに直接行ってみたら、
奇跡的に当日発が空いていたんです。
そこからすでに、アフリカらしい旅の始まりでした。
1等車を選んだのに、出発はまさかの6時間遅れ。
「メンテナンス中」とアナウンスが流れても、
誰ひとり怒らない乗客たち。
私は落ち着かず、近くのカフェで
お気に入りのスープ“ザンジバルミックス”を飲んで気持ちを整えました。
夜になって再び駅に向かうと、
今度はタクシー運転手が“地図が読めない”というハプニング。
焦っていると警察に止められ、なぜか罰金を請求され、ヘロヘロになりながら駅までたどり着きました。
もう全部がカオスすぎて、笑うしかなかった。
ようやく乗り込んだ1等車の個室には、
タンザニア人とザンビア人の親子。
「これが1等?」と思うような車両でしたが、
彼らの柔らかい笑顔に救われました。
列車はゆっくりと動き出し、
夜風が頬を撫でていく。
英語のアナウンスもないまま、
ただレールの音と揺れに身を委ねていました。
翌日、突然の衝撃音。
「車輪が外れたぞ!」という叫びとともに列車は急停車。
古いレールが壊れて、3号車の車輪が外れたらしい。
1日以上の足止め。
それでも誰も文句を言わず、笑いながら待っていました。
私も本を読んだり、外を眺めたりしながら、
“時間がゆっくり流れる”という贅沢を味わいました。
そのあとは、少しずつ動き出した列車の中で、
食堂車に集まった人たちと食事をしたり、写真を撮り合ったり。
ザンビア人の男の子とは特に仲良くなって、
恋愛観から人生観まで、いろんな話をしました。
「気になる人がいたら、声をかける。失うものなんてないだろ?」
彼はそう言って、目の前のウェイターにナンパして撃沈(笑)
でもその姿が、すごく眩しかった。
日本にいたら、きっと“恥ずかしい”とか“空気読む”とか、
いろんな理由で我慢してしまうこと。
でもアフリカでは、
ただ「感じたままに生きる」ことが自然なんです。
4日間の鉄道旅。
不便で、予定通りになんて進まなかったけど、
そのぶん、人の優しさに何度も救われました。
そして気づいたんです。
“触れる”というのは、手で触れることだけじゃない。
目を合わせること、笑い合うこと、
相手を想って言葉を選ぶこと。
その全部に、ちゃんと温度がある。
この旅で出会った人たちの笑顔を思い出すたびに、
“感じたままに生きる”という言葉の意味を思い出します。
そして今、セラピストとして人に触れるたびに思うんです。
優しさも、ぬくもりも、全部“感じる”ことから始まる。
頭で考えるより、心で感じて、
その人の今をまるごと受けとめたい。
あなたが自分らしくいられる時間を、
この手でそっとつくれたら嬉しいです。
たけと
大学生の夏、私は2ヶ月かけてアフリカ大陸を縦断していました。
世界を自分の目で見てみたい──そんな想いで旅に出たんです。
その途中、タンザニアのダルエスサラームという街から
ザンビアのカピルモシという町まで、
約1,700kmを走る「タンザン鉄道」に乗ることにしました。
距離でいえば、ちょうど北海道から沖縄くらい。
「せっかくなら鉄道で行こう」と思い立ち、
駅に電話をかけると「来週まで満席」との返事。
でも諦めきれずに直接行ってみたら、
奇跡的に当日発が空いていたんです。
そこからすでに、アフリカらしい旅の始まりでした。
1等車を選んだのに、出発はまさかの6時間遅れ。
「メンテナンス中」とアナウンスが流れても、
誰ひとり怒らない乗客たち。
私は落ち着かず、近くのカフェで
お気に入りのスープ“ザンジバルミックス”を飲んで気持ちを整えました。
夜になって再び駅に向かうと、
今度はタクシー運転手が“地図が読めない”というハプニング。
焦っていると警察に止められ、なぜか罰金を請求され、ヘロヘロになりながら駅までたどり着きました。
もう全部がカオスすぎて、笑うしかなかった。
ようやく乗り込んだ1等車の個室には、
タンザニア人とザンビア人の親子。
「これが1等?」と思うような車両でしたが、
彼らの柔らかい笑顔に救われました。
列車はゆっくりと動き出し、
夜風が頬を撫でていく。
英語のアナウンスもないまま、
ただレールの音と揺れに身を委ねていました。
翌日、突然の衝撃音。
「車輪が外れたぞ!」という叫びとともに列車は急停車。
古いレールが壊れて、3号車の車輪が外れたらしい。
1日以上の足止め。
それでも誰も文句を言わず、笑いながら待っていました。
私も本を読んだり、外を眺めたりしながら、
“時間がゆっくり流れる”という贅沢を味わいました。
そのあとは、少しずつ動き出した列車の中で、
食堂車に集まった人たちと食事をしたり、写真を撮り合ったり。
ザンビア人の男の子とは特に仲良くなって、
恋愛観から人生観まで、いろんな話をしました。
「気になる人がいたら、声をかける。失うものなんてないだろ?」
彼はそう言って、目の前のウェイターにナンパして撃沈(笑)
でもその姿が、すごく眩しかった。
日本にいたら、きっと“恥ずかしい”とか“空気読む”とか、
いろんな理由で我慢してしまうこと。
でもアフリカでは、
ただ「感じたままに生きる」ことが自然なんです。
4日間の鉄道旅。
不便で、予定通りになんて進まなかったけど、
そのぶん、人の優しさに何度も救われました。
そして気づいたんです。
“触れる”というのは、手で触れることだけじゃない。
目を合わせること、笑い合うこと、
相手を想って言葉を選ぶこと。
その全部に、ちゃんと温度がある。
この旅で出会った人たちの笑顔を思い出すたびに、
“感じたままに生きる”という言葉の意味を思い出します。
そして今、セラピストとして人に触れるたびに思うんです。
優しさも、ぬくもりも、全部“感じる”ことから始まる。
頭で考えるより、心で感じて、
その人の今をまるごと受けとめたい。
あなたが自分らしくいられる時間を、
この手でそっとつくれたら嬉しいです。
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