女性専用風俗(女風) 新潟秘密基地 (出張専門) | 新潟秘密基地物語 第二章:心が動き出す夜 第12話『名前を呼ばれた瞬間』

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日付:2026年05月27日 (水) 22:15

新潟秘密基地物語 第二章:心が動き出す夜 第12話『名前を呼ばれた瞬間』

新潟秘密基地物語
第二章:心が動き出す夜
第12話


― 名前を呼ばれた瞬間 ―

人の名前には、不思議な力がある。

特に、それが“特別な人”の声だったなら。


その日、私は少しだけ緊張していた。
理由は自分でもよくわからない。

でも、予約時間が近づくにつれて、
胸の奥が落ち着かなくなっていく。

会いたい。
だけど、会ったらまた心が揺れる。

そんな矛盾した気持ちを抱えたまま、
私はいつもの扉を開いた。


「こんばんは」

扉を開けた瞬間の彼は、
いつも通り穏やかに笑った。

その笑顔を見るだけで、
不思議と呼吸が深くなる。

「今日は少し寒かったですよね」

そう言いながら、
彼は温かい飲み物を差し出してくれた。

何気ない優しさ。
でも、そのひとつひとつが胸に残る。

施術が始まる頃には、
部屋の空気はいつものように柔らかくなっていた。

オイルの香り。
静かな音楽。
彼のゆっくりした手の動き。

全部が、“ここだけの時間”を作っていく。

「体に力、入ってますよ」

耳元でそう囁かれ、
私は小さく笑った。

「わかる?」

「わかりますよ」


そう言って彼は、
少しだけ困ったように笑う。

その表情を見ていると、
胸の奥がじんわり熱くなる。


施術の途中だった。

彼がタオルを直しながら、
ふいに私を呼んだ。

「――○○さん」

名前。

いつもは苗字で呼ばれていた。
それなのに今夜は、
自然に、当たり前みたいに、名前を呼ばれた。

一瞬、時間が止まった気がした。

心臓が大きく跳ねる。

「……え?」

思わず彼を見上げると、
彼自身も少し驚いたような顔をしていた。

「あ……すみません、つい」

そう言って目を逸らす。

でも、その耳が少し赤くなっていることに、
私は気づいてしまった。


胸が苦しい。

たった名前を呼ばれただけ。
それだけなのに、
どうしてこんなに嬉しいのだろう。

どうしてこんなに、
“特別”に感じてしまうのだろう。

彼の手が肩に触れるたび、
さっき呼ばれた名前が頭の中で繰り返される。

優しい声。
柔らかな響き。

まるで、自分だけを見つけてもらえたような感覚。


「嫌でしたか?」

彼が静かに聞いた。

私はすぐに首を横に振る。

「……嬉しかった」

その言葉を口にした瞬間、
部屋の空気が少しだけ変わった。

彼は何も言わない。
でも、目が優しく揺れる。

言葉にしてしまった。
“嬉しい”なんて。

恥ずかしくて顔を隠したくなるのに、
どこか心は満たされていた。


施術が終わる頃には、
胸の奥がずっと熱かった。

帰る準備をしていると、
彼が静かに言う。

「……また来てくださいね、○○さん」

また名前を呼ばれる。

その瞬間、
胸の奥で何かがほどける音がした。

ただのお客様じゃない。
そんな風に思ってしまう自分がいる。

でもきっと、
彼は誰にでも優しい。

わかっている。
わかっているのに―

その優しさを、
少しだけ独り占めしたくなってしまった。


外へ出ると、
夜風が少し冷たかった。

でも、胸の奥だけは温かい。

何度も何度も、
彼の声が蘇る。

“○○さん”

たったそれだけなのに、
その夜の私は、
少しだけ恋をしているみたいだった。


名前を呼ばれた瞬間

距離は変わらないはずなのに、
呼び方ひとつで、
心の距離は簡単に揺れてしまう。

新潟秘密基地
そこは、
小さな言葉ひとつで、
胸が苦しくなる場所。


次回予告:第13話
彼の手が覚えている温度』

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